暗号資産(仮想通貨)における人工知能(AI)エージェント市場はこのほど、過去24時間で12%以上上昇し、160億ドルを超える規模となった。
AIエージェントとは、AIを活用し自律的に学習、適応、決定を行うことができる。最近は、ブロックチェーン上のタスクを管理できるAIエージェントも登場している。
Virtuals Protocol(VIRTUALS)やai16z(AI16Z)といった大手銘柄は、それぞれ同期間で27%、15%の上昇を見せている。
Summary
ミームコインを上回る可能性
大手ファンドDragonflyキャピタルに所属するハシーブ・クレシ氏は、「2025年の暗号資産(仮想通貨)の予測」を公開し、人工知能(AI)エージェントコインが2025年にミームコインを上回るという予測を示した。
同氏は、「現在の仮想通貨コミュニティは、金融ニヒリズム(虚無主義)から楽観主義へと移行しつつある。」と述べている。
ミーム風AIエージェントが乱立
ただし同氏は、ほとんどのAIエージェントコインは昔ながらのAIチャットボットに過ぎず、価値を見出していない「ミーム風AIエージェント」であると指摘。
AIエージェントの本質は、ソフトウェア開発と金融市場の効率化であり、大規模かつ複雑で頻繁なタスクを処理には多くのプロジェクトが採用するイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のネットワークでは不十分であるという。
「レイヤー2」への注目
その中で、高速、低コスト、低遅延なトランザクション環境を実現する「レイヤー2」技術への注目度が増している。
レイヤー2とは、発生した処理をオフチェーンで計算、オンチェーン(レイヤー1)で実行することで、トランザクション環境を向上できる。
イーサリアムのレイヤー2では、アービトラム(ARB)やオプティミズム(OP)などが市場を席巻。そのため最近では、ソラナでもSonic(SONIC)やSolaxy(SOLX)などレイヤー2が誕生している。
Solaxyでは、ソラナの成長および取引環境の効率化を目指すためにレイヤー2を開発。プロジェクトローンチに向けた仮想通貨プレセールでは、執筆時点までに1000万ドル以上を調達している。
今後は、現在ソラナ上に展開されているAIエージェント銘柄が、同レイヤー2に展開されることも期待されている。